マップ攻略：焦土 侵攻
1 はじめに
マップ攻略の第13回目、焦土の侵攻です。
ティア2-6のマップです。ただし、ティア2がトップティアに来ることは無かったように思います（私の記憶が正しければ）。
ティア4-5以上は、マップの知識のほかにも機体性能の把握が重要になります。自分が使う機体とマッチングする機体の性能は、全て覚えましょう。
2 マップの概要と攻略
2-1 攻略の概要
まずは攻略の考え方を確認しましょう。図2は拠点配置になります。
お互いの初期スポーン地点を結ぶ直線状に駐屯地が3個、東西に空港が2個、合計5個の拠点があるマップです。このマップのように、配置されている拠点が駐屯地のみであったり、空港（滑走路）と駐屯地のみで構成されているマップは、占領速度勝負のマップと考えてよいです*1。
このため、重要な拠点というか、最初期に目指すべき占領状況は、図3の通りとなります。
空港2個と相手の初期スポーン地点側の駐屯地です。ただし、相手の初期スポーン地点側の駐屯地は相手に占領された空港を取るための囮です。BOTはしょうがないとしても、間違ってもここを守ろうとしてはいけません。
相手スポーン地点側の駐屯地を取ることで何が起こるかというと、相手の移動を制限することができます（図4）。
赤い網掛けは、駐屯地の対空砲範囲のイメージ。
駐屯地を落とさずに空港に行くのであれば、相手は対空砲に削られるか、対空砲の範囲を迂回する必要が出てきます。駐屯地を落とすのであれば、その分他の拠点に割く戦力が減ります*2。逆に駐屯地を取っていない状況だと、相手は占領した空港からリスポーンしてきます。空港を占領したくても、相手がドンドン増えるために激戦区となり落とし難くなってしまいます。
空港を2個取る利点は、今までの記事で何度も言及したかと思いますので省略します。もし良く解らんという方がいらっしゃれば、古代の丘の攻略記事をご覧ください。
2-2 進軍ルート解説
それでは具体的な攻略に入ります。初動は図2のようになるかと思います。
基本的には近くの駐屯地を占領することになるかと思いますが（図4の薄い青矢印と赤矢印）、ティアトップかつ、相手が空港に来る前に単機占領出来る機体とプレイスキルがあるならば、いきなり空港を目指しても良いです（図4の濃い青矢印とオレンジ矢印）。特に格闘機の場合、拠点移動の時間が長くなりがちです。ショートカットできるところはしていくというのも考え方としてアリです。
空港の占領が出来るかどうかはともかく、初期スポーン地点近くの駐屯地は問題なく占領出来ると思います。味方チームのほとんど全部で攻略するわけですから。もし、機体性能を大幅に超えたプレイをしていないにも関わらず防衛機に苦戦するようでしたら、機体操作の習熟度に問題がある可能性が高いです。まずは機体の性能の範囲内で、機体を自由に動かせるように練習しましょう*3。
初動は問題ないかと思います。次ですが、駐屯地に向かったか、駐屯地をスルーして空港に向かったかで状況が変わるかと思います（図6）。
左は初動で駐屯地を占領した場合。黄色は攻略中の拠点を示す。右は駐屯地を味方に任せて空港を占領した場合、または図6左の後に空港を占領出来た場合。
まずは図6左から。これは初動で駐屯地の占領を優先した場合になります。空港は、お互いに占領行動中の場合が多いかと思います。両チームのプレイヤーもBOTも、東西の空港と中央の駐屯地に分かれて侵攻します。この際に最も気を付けるのは、空港に来た相手がBOTなのかプレイヤー機なのかです（図6左のオレンジまたは濃い青の矢印）。BOTのAIは、戦闘行動の真っ最中でなければ、その時居る、または向かっている拠点が占領されると、その拠点から離れるという行動をとります。基本的には相手チームの機体が来る前に空港を占領するのが良いのですが、そうできなかった場合でも占領を優先しましょう*4。軍事基地や採掘施設などの拠点が無いマップでは、序盤にどれだけ資源量で差を付けれるかでそのあとの流れが変わってきます。大事なのは相手チームの機体を撃墜することではなく、拠点を占領することです。ただし、自分がいる拠点に来たのがプレイヤー機の場合は別であることが多いです。というのも、何故か執拗に追いかけてくるプレイヤーがいるためです*5。速力で振り切れない場合、プレイヤー機だけは撃墜してから次の拠点に向かうのが安全かと思います。
次に図6右です。これは初動で空港に向かった場合や、駐屯地 → 空港と向かった後に空港を占領出来た場合になります。空港を1個占領した後は、どうすればもう一つの空港を占領できるかを考えます。一番良いのは空港 → 中央駐屯地 → 空港です。最短ルートとなるかと思いますが、そうそう上手くはいかないです*6。どうすれば占領できるか、つまり占領しやすい状況を作るかということになってきますが、基本的には空港にいる相手の戦力を減らすということになるかと思います。防衛機は減らしようがないので、相手チームの機体が空港にあまりいないという状況を作れないかと考えます。このために、BOTの行動パターンを把握しましょう。稀に出てくる強いBOTはともかく、大半のBOTは以下の傾向があるように思います（絶対ではない）。
- マルチロール機は拠点を攻める傾向がある（空港や滑走路も優先度が高い？）
- 戦闘機は拠点を守る傾向がある
- 爆撃機と攻撃機は拠点攻撃を優先するが（駐屯地、指令センター、採掘施設、軍事基地を優先）、どの拠点が落ちそうかまでは考慮してくれない
- どのBOTもリスポーン地点から近い拠点の占領に動き、占領状態が変化するとその拠点から離れる
- 重戦闘機は拠点を攻める傾向があるが、爆撃機を見かけると狙ってくる（何故かスルーする重戦闘機もいる）
- 攻撃機は、重戦闘機よりもマルチロール機と戦闘機に狙われやすい
- Ver 2.1.6あたりからだったと思うが、BOT攻撃機も対空戦闘してくるようになった（ただし、あくまでもメインは対地攻撃）
空港と初期スポーン地点からの距離を考えると、初期スポーン地点近くの駐屯地がリスポーン地点との距離が近い拠点になります。ですので、相手の初期スポーン地点近くの駐屯地を落とすことで相手のBOTを駐屯地に集中させる。そうすることで、他の拠点が手薄になるという状況を作れないだろうかという考え方になります。実際、BOTは結構集まってくれます。この駐屯地を占領した後は、なるべく早く空港に向かいましょう。駐屯地は、あくまでも空港を取るための囮です。空港2個を取った後は、味方チームのみが全ての拠点に近いという状況になります（図7）。
この後は、中央の駐屯地を占領するなりして4拠点状態または3拠点状態にすれば良いです。相手が取った拠点を順々に取り返していければ、拠点数の有利を維持できるはずです。
ただし、この戦略を取る場合には移動速度と占領速度がカギになります。周りの拠点から落としていきますので、必然的に移動距離が伸びます。足の遅すぎる機体を使用していたり、拠点の占領に時間が掛かりすぎると失敗します。また、序盤は不利になることが多いです。序盤の不利をグッと我慢して拠点を占領していき、中盤以降に差し切ることを考えましょう。実際、Hurricane IIくらいの速度が出れば可能な戦略です。対地機体を使っている場合には、素直に駐屯地を攻撃しましょう。対地機体を使っている時の空港は、あと一押しでとれるというときに行くのが良いと思います*7。
また、相手に空港を2個とも占領されてしまうと、この戦略は破堤します。そうなると、本記事で説明した内容を相手にやられてしまうことになります。その際には、なるべく早く空港1個を取り返すことを考えましょう。
それでは参考動画です。拠点占領を優先していることが見て取れると思います。
2-3 拠点の地上目標の配置
各拠点の地上目標の配置についてです。地上目標の種類ごとに色違いの枠で囲みました。攻略する際のご参考にどうぞ。
各拠点の画像は、図8の矢印を付けた方向から撮影しました。
・空港（西）
濃い青が15ポイント、黄色が15ポイント（低空用対空機銃）、薄い青が20ポイント（低空用対空機銃）、赤が35ポイント、緑が0ポイント（回復施設）です。合計で180ポイントですので、対地攻撃のみで占領するのは難しい拠点です。
また、回復施設は壊しても占領ポイントを得ることが出来ません。中立の時には壊す価値は無いです。
・空港（東）
濃い青が15ポイント、黄色が15ポイント（低空用対空機銃）、薄い青が20ポイント（低空用対空機銃）、赤が35ポイント、緑が0ポイント（回復施設）です。合計で180ポイントですので、対地攻撃のみで占領するのは難しい拠点です。
また、回復施設は壊しても占領ポイントを得ることが出来ません。中立の時には壊す価値は無いです。
・駐屯地（北）
薄い青が低高度用対空砲（20ポイント）、濃い青が高高度用対空砲（20ポイント）、緑がテント8個（20ポイント）、黄色がテント4個（15ポイント）、赤が30ポイント目標です。北にある駐屯地は、紫で囲まれた3つの地上目標が低い位置にあります。ここと他の地上目標の高低差は結構あり、攻撃機ではブーストが残っていないと登るのが大変です。
・駐屯地（南）
薄い青が低高度用対空砲（20ポイント）、濃い青が高高度用対空砲（20ポイント）、緑がテント8個（20ポイント）、黄色がテント4個（15ポイント）、赤が30ポイント目標です。
・駐屯地（中央）
薄い青が低高度用対空砲（20ポイント）、濃い青が高高度用対空砲（20ポイント）、緑がテント8個（20ポイント）、黄色がテント4個（15ポイント）、赤が30ポイント目標です。
2-4 注意すべき機体
ティア5と6の注意すべき機体を書いておきます。プレイヤー操作であれば特に要注意です。ティア5と6は優秀な機体が多いため、覚える機体が多いです*8。
ティア5
- SE 100 課金機体。火力に全振りした機体。特に後部機銃がヤバい。20ミリ1門だが、スキルや拡張パーツで強化すると射程1000mまで伸びる。かといって前方機銃も20ミリ4門なので火力が高い。機体性能はあまり高くないので、死角から仕掛けると良い。間違ってもHPが豊富に残っているコイツを後ろから追いかけてはいけない。
- Bf 109 E 高度、速度、火力ともに良好。瞬間火力は重戦闘機レベル。オーバーヒート自体は早い。高高度で戦うならば、全てのバランスが整っていて性能的な意味での死角が無い。また、スペシャリスト化するとエンジンに2個、機体に1個の強化パーツを装備可能。速度を上げながら旋回性能も上げるというビルドも可能。正直F型よりも使いやすい。
- Yak-7 射程900mの37ミリ砲が痛い。気づいてないところからやられる原因No.1。旋回性能も悪くない。ロケットは対地攻撃するには微妙な火力なので、空対空ロケットとして使用する人も居る。ただし、速度や最適高度はそれほど高くない。
- 日本機 低空旋回番長。間違っても真っ向勝負の低空旋回戦を仕掛けてはいけない。
- A6M3（exp.） 30ミリ2門装備のゼロ戦。通常ツリーのゼロ戦よりも0.1秒だけ旋回が遅いが、誤差。ティア5-6あたりの速度であれば、適当に撃っても30ミリがガシガシ当たるので注意。
- P-38F 速度、高度、火力とどれも良好。特に速度は上から数えた方が早いレベル。37ミリを当てれるかどうかが分かれ目。
- P-40 12.7ミリ6丁だが、継続火力が高い。Bf 109 Eよりも旋回性能が少し低く、高度性能も少し低い。ただし、重戦闘機で食いつかれた時の継続火力は厄介。こっちを頻繁に燃やしてくるので注意。
- XP-44 爆弾通り魔、または自衛機能付き低高度用高速爆撃機。ブースト時間も長く、ブーストさえ残っていれば無理矢理2000m付近も飛べてしまうし、600km/hを超える速度で移動する。スペシャリスト化して外部兵装の消耗品、スキルを取れば、50ポイントまでは爆弾1発で壊せる（ティアトップで当たった場合）。爆弾は2個装備しているが、40秒ちょっとでリロードする。中立の軍事基地、採掘施設ならコイツ一人で占領出来たりする。ただし、対空戦闘能力は低い。
- Hurricane II 20ミリ4門、リロードの早いロケット弾4発を装備してるヤバいやつ。XP-44とは異なり、対空戦闘能力も高い。ただしロールは遅いので、格闘戦出来る相手かどうかは選ばなきゃダメ。
- Spitfier I 中高度戦闘機。Bristol 146を順当に進化させた性能。ゼロ戦よりもこっちの方がしっくりくるという人も居る。
- Beaufighter 機体性能はそれほどでもないが、対地、対空ともに高火力。とくに旋回機銃は360度に撃てて攻撃力もある。
- Pe-2 BOT操作は脅威ではないが、爆弾4発搭載の爆撃機の扱い方がわかっているプレイヤーが使うと強い。ちなみに私は使ってないので、あくまでも相手にしたときの感想で書いている。
- IL-2 扱い方を知ってるプレイヤーが使うと強い。軍事基地、採掘施設、指令センター、駐屯地は、コイツに侵入されると1分持たずに占領される（占領妨害が無い場合）。後部機銃が無いのと遅いのがネック。
ティア6
- XP-54 イベント報酬機体。37ミリ2門に12.7ミリ2丁の装備だが、かなり良く当たる。そのうえ、曲がらないマルチロールより曲がる、加速がティア7レベル、最適速度が700km/hを超える、高度も上から数えた方が早いと、なんでティア7じゃないの？と不思議に思う機体。基本的にマラソンミッションをクリアした人が乗ってるので、中身も強いことが多い。
- F4U-1 20ミリ4門にロケット8発。速い、火力ある、当てやすいと結構良い機体。ついでにエンジンパワーも高いので、最適高度をオーバーしても直線飛行だけなら可能。降下して速度を乗せるためにも、無理矢理高度を取ってしまうのも手。
- Yak-9 Yak-7のティア6バージョン。見かけたら落としておくのが良い。
- Me 410 火力、速度、高度、どれをとっても非常に高い強力な機体。ティア6の重戦闘機はこれで良いんじゃないか？って機体だったのだが、その座をXP-54に奪われた。ただし、30ミリ2門、20ミリ2門、7.92ミリ2丁の火力は高い。ロケット弾を4発積んでいる分、XP-54よりは対応力があるとみることも出来る。
- Do 217 M 機体を使い捨てることになるが、低空爆撃すると強い。爆弾8発装備なので、空港と滑走路以外は1機で占領可能。
- Fw 190 A-5 マルチロール機と言い張っている重戦闘機。扱いも重戦闘機と同様で良い。対地兵装も40ポイントは取得できるだけ積んでいるため、対地攻撃も絡めて戦うと良い。速度保持は悪い。そして縦旋回が非常に遅い。
- Spit.V DB605 課金機体。ドイツに鹵獲されたSpitfier Vという設定。Spitfierの機体性能そのままに2000mまで上がれるようになった。ただし、エンジンがよく壊れる。1試合で2回、3回壊れることもある。
- Tornado 特別パイロットを乗せてると強い。ロケット弾は6発という微妙な数。全体的にHurricane IIの正当進化。
- Ki-102 57ミリ1門、20ミリ2門、爆弾2発。57ミリは高い確率でどこかしら壊してくるので注意。機動性はティア6重戦闘機で最高である（XP-54と同じ）。ちなみに、私は使ってないので相手にしたときの印象。
- A6M5 ティア6のゼロ戦。特別パイロットを乗せるとかなり強い。旋回性能をさらに上げるか、通常パイロットと同じ旋回性能で速度を上げている場合が多い。そもそも特別パイロット自体がマラソンミッションの報酬なので、クリアして取得した人が使っているというのもある。
- Ki-61 中高度機。1500mまでが最適高度。日本機だから高度上げれないだろうと思ってると痛い目にあう。機首装備なのもあるのか、20ミリの命中率が良い。ただし、特別パイロットを乗せたA6M5に食われた感はある。
- IL-2(t) IL-2に後部機銃が付いたバージョン。
- Pe-2 M-82 Pe-2の進化型。ソ連爆撃機は使用してないので、あくまでも相手にしたときの感想。
- La-5 中高度機。Spitfierよりも若干旋回性能は低いが、ロールが早い。武装も20ミリ3門ではあるが、十二分な火力がある。ここからのLa系の機体の特徴だが、最高最適高度を超えても性能の低下が緩やか。使ってみると意外と使いやすい。コイツにも特別パイロットがいる。
3 終わりに
今回はマップ「焦土 侵攻」について考えてみました。どの拠点も5秒ごとに3ポイントの資源しかもらえません。相手よりも多い拠点数を長い時間維持しないと、資源量で差をつけることができないマップです。こういった拠点占領の速度勝負になるマップの場合、序盤は移動に時間のかかる周りの拠点を落として拠点数有利の準備を行い、中盤以降に拠点数で有利を取る時間を長くするのが勝ちやすいかと思います。基本的に数で負けている戦場で戦ったら負けるゲームです。状況を良く把握し、相手の少ないところを突いていきましょう。
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*1:基本的なことなので記事内では記載を省略するが、どんな戦略を取る場合でもTABキーとAltキーを使って戦況を把握すること。
*2:特にBOTはリスポーン地点から近い拠点を占領しに行く傾向がある。
*3:個人的には、位置取り8割、射撃2割くらいの気持ちで良いと思う。
*4:もちろん自分が相手機のBOTに追われているなどの場合は別である。自分の生存、または落とされそうであれば拠点範囲から出るのが優先であるのは言うまでもない。
*5:高ティアでも、拠点を攻めなければ負ける状況で守ったり、プレイヤー機のみをしつこく追ってくるプレイヤーがいるのが謎である。スコールライン後であったり、攻めなくても勝てる状況あれば理解できるのだが。
*6:これが出来るほどにチームとしての戦力に違いがあるなら、戦略を考えなくても勝てる。
*7:マップやマッチング、そして状況によっては対地機体でも空港を優先する場合もある。あくまでも基本的には、空港や滑走路は対地機体の優先目標では無いという意味である。
*8:最低限、ここに挙げた機体は覚えた方が良い。一番良いのは、全部覚えること。
