World of Warplanes マップ攻略ブログ

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マップ攻略:北極 驚くべき知らせ

1 はじめに

マップ攻略の第9回目、北極の驚くべき知らせです。
北極も海門と同じくティア1-4専用のマップです。ティア1-4まで当たりますが、ティア1がトップティアに来ることは無かったように思います*1。北極は5種類の拠点配置違いのマップから構成されています。このマップから、空港を除く5つの拠点が登場するようになります。
あくまでも私の想像ですが、この北極というマップを通じて、拠点の役割、重要度、占領する順番、占領に向く機種を学び取ってくれというのが運営の意図だと思います。

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図1 北極 驚くべき知らせ

 

 2 マップの概要と攻略

2-1 攻略の概要

まずは攻略の考え方を確認しましょう。図2は拠点配置になります。

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図2 マップ概観

両チームとも、初期スポーン地点に近い位置に駐屯地がひとつづつ、遠い位置に指令センターがひとつ、合計3つです。目指すべき占領状態としては、駐屯地ひとつと指令センターひとつとなります(図3)。

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図3 目指すべき占領状態

このマップは軍事基地の奪い合いです(図4の黄色で示した拠点)。指令センターを占領、維持することで、相手は拠点占領数の差をひっくり返すのが難しくなります。つまり、指令センターをどれだけ素早く占領し、維持し続けるか、戦況をしっかりと把握できるか、この2点が大事です。

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図4 指令センター

指令センターは、相手拠点へ爆撃小隊(5機1組)を飛ばし、拠点の地上目標を全て破壊してくれます。地上目標の破壊のみで占領ポイントを賄える拠点は、5機すべてを通してしまうと占領されます*2。そして、中立拠点には飛びません指令センターは軍事基地と同じく他の拠点に攻撃を行ってくれますが、違いはいくつかあります。軍事基地のロケットが迎撃不可能なのに対し、指令センターの爆撃小隊は迎撃可能です。指令センターの落とし方や対地目標などについては後述します。

 

2-2 進軍ルート解説

まずは初動を見てみましょう(図5)。

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図5 初動

お互いに近くの駐屯地を占領する部隊と指令センターを占領する部隊に分かれるハズです。ここで重要なのですが、対地機体を使用している場合は初動から指令センターに向かった方が良いです。駐屯地は対空機体だけで占領可能です。また、指令センターには防衛機(軽)も3機出現するため、対空機体も向かわないと味方の対地機体が一方的に撃墜されてしまいます。このマップの話ではありませんが、プレイヤー操作であり、ティア6以降のドイツ爆撃機やティア5以降のソ連攻撃機であり、相手機が来るのに時間がかかる指令センターであるという条件が揃えば防衛機(軽)に落とされる前に占領不可能ではありません。ですが、低ティアではそうもいきません。指令センターで前述の条件が揃うのはティア6以降でマッチングするマップです。ですので、対空機体も数機は初動で指令センターに向かいましょう。防衛機(軽)が3機ということは、空中目標からでも占領ポイント120を取得できます。

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図6 駐屯地占領の後

駐屯地を占領した後ですが、2パターンです。指令センターが拮抗状態なら、全力で指令センターの占領に向かってください(図6の薄い青と赤い矢印)。このマップは指令センターを占領されると相当有利になります。爆撃小隊を迎撃するには、こちらの高高度型の対空機体が必要になります。WoWPは、高高度機体は高速型、低高度機体は低速型と味付けされていることが多いです。このため、拠点を素早く移動できる機体が迎撃することになります。そして、1チームは12機と味方の機体数は決まっています。重戦闘機だけで迎撃したとしても、指令センターを占領したチームは12機全部を拠点攻撃か拠点防御に回せます。ですが、指令センターを占領出来なかったチームは迎撃に回した機体の数だけ、攻撃でも防御でも数が減ります*3
逆に相手がすでに占領している場合です。対地機体とマルチロール機、格闘型の軽戦闘機数機は指令センターに向かった方が良いです。なるべく早く指令センターを取り返さなければ負ける可能性が非常に高いです。ただし、あまりに指令センターの防御が厚い場合、先に駐屯地を落としてしまうことも手です(図6の濃い青とオレンジの矢印)もちろん、駐屯地を占領した後は指令センターに向かいましょう。軍事基地とは異なり、爆撃小隊を呼び出す間隔も結構長いです。また、爆撃小隊はこちらが迎撃するだけの時間があるルートを飛行します。指令センターも駐屯地も、得られる資源は同じですので、爆撃小隊が到着するまでの間だけでも2拠点にしておくというのは大事です。また、防御の分厚い指令センターに執着するあまりに爆撃小隊を通してしまった場合は、相手に全拠点占領される危険があります。全拠点を占領されるリスクを避けるためにも、相手側駐屯地を落としてから指令センターへ向かうというのも一考の余地があります。
どの拠点でも同じですが、相手に取られた拠点を素早く占領するためには、拠点ロック時間内に拠点から出ることが不可能な相手機のHPを削っておいて、ロック時間解除後に撃墜するなどの工夫が必要です。また、攻撃を当てやすいが撃墜に時間のかかる攻撃機爆撃機を狙うか、HPは少ないが攻撃を当てずらい戦闘機などを狙うのか、簡単に撃墜できるが占領ポイントの低い防衛機を狙うのか。これらのどれを優先するかは状況次第です。全ての状況に対応する撃墜優先度の付け方というのは無いので、状況を良く見て判断しましょう。

 

最後に指令センターを占領した後の行動についてです。対地機体は相手側駐屯地の占領へ、対空機体は指令センターの防衛か、爆撃小隊の護衛となると思います*4。「北極 犠牲」と同じ内容になりますが、拠点を防衛する際には、防衛する場所は二通りあります。ひとつは拠点範囲内での防衛、もうひとつは拠点範囲外での防衛です。どちらもメリット、デメリットがありますので、自分の機体の状態と照らし合わせて選びましょう。

 拠点範囲内での防衛

 メリット

  1. 敵機を撃墜した場合は拠点の占領ポイントを回復できる。ただし、上限を超えては回復しない。
  2. 対空砲や防衛機の援護を貰える。

 デメリット

  1.   自分が撃墜された場合、占領ポイントが減る

拠点範囲外での防衛

 メリット

  1. 自分が撃墜されても占領ポイントに関りが無い
  2. 相手のHPを減らした状態で拠点範囲内で防衛している味方に渡せる
  3. 相手が目的の拠点に到着するのを遅らせることができる

 デメリット

  1. 対空砲や防衛機の援護が貰えない
  2. 相手機撃墜による占領ポイントの回復が行えない

どちらも一長一短ですが、自機のHPが少ない場合は拠点範囲外での防衛を選ぶ方が良いでしょう。相手に占領ポイントを与えるリスクを回避できます。逆にHPが豊富にあるなら、拠点範囲内での防衛を選ぶと良いでしょう。相手機を撃墜して占領ポイントを回復できます。
拠点範囲外での防衛ですが、何処で行うかといえば図7の紫で示した地点です。

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図7 拠点範囲外での防衛

相手のリスポーン地点と指令センターの間です。相手がこっちを無視するなら後ろから撃ち放題、こっちの相手をしてくれるなら指令センターの占領が遅れるという状況を押し付けましょう。さて。いつもであれば、図8の紫で示した地点での戦闘は意味ないよっていうわけですが、今回はここに相手機を引っ張って行くのは避けた方が良いでしょう。

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図8 空白地点での戦闘

紫で示した地域は、爆撃小隊の飛行ルートになります。下手に相手の機体がここに入ると、爆撃小隊やその護衛機にダメージを与えられかねません。爆撃小隊も囮に使って、あくまでも占領はチーム所属の機体で行うという作戦であればダメージを与えられても痛くも痒くもないです。しかし迎撃する側からすると、この紫の範囲で迎撃するのが一番良いタイミングだと思います。このマップの場合一長一短があるため、一概に紫の範囲での戦闘に意味は無いとまで切って捨てはしませんが、戦闘する場所はよく考えて選びましょう。

 

2-3 爆撃小隊の迎撃

 爆撃小隊の迎撃についてです。たまに迎撃に向かない機体で無理矢理迎撃に向かっているプレイヤーを見かけますが、やめましょう。たしかに向き不向きを考えずにやらなきゃならない状況というのは存在しますが、そもそもそんな状況にならないように立ち回りましょう。
では、具体的な迎撃についてです。爆撃小隊は、迎撃できるだけの時間がある飛行ルートを飛びます。今回解説しているマップであれば、図9のようなルートです。

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図9 爆撃機の飛行ルートの例

青チームが指令センターを占領したならば青い矢印、赤チームが占領したならば赤い矢印です。爆撃小隊の飛行ルートはマップに表示されますので、相手が指令センターを占領した場合には必ずチェックしましょう。爆撃小隊は飛行速度も遅いため十分に迎撃する時間はあるのですが、迎撃に向かない場所、迎撃をあきらめる状況、迎撃に向く機種と向かない機種などがあります。戦況をよく考えて迎撃を行いましょう。迎撃は、基本的に重戦闘機の役割です。

 

2-3-1 迎撃する場所について

まずは迎撃する場所から考えてみましょう。図10をご覧ください。

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図10 爆撃小隊の迎撃場所
赤い三角形が爆撃小隊、青い矢印が爆撃小隊を迎撃する重戦闘機の移動を示す。

図10左のように、迎撃が早すぎる場合。配置される拠点数や種類にもよりますが、基本的に相手のリスポーン地点付近から出てきます。このため、早めに迎撃したほうが良いだろうってことで出現地点に向かうと、リスポーンしてきた相手に追い回されて迎撃どころではなくなってしまいます。
今度は図10中央のように、迎撃が遅すぎる場合。ここまで近づかれると、撃墜できるのは1機か2機だけでしょう。戦況にもよりますが*5、この状況から迎撃するよりもスッパリあきらめて他の仕事をした方が良いです。このマップで爆撃小隊が飛ぶのは駐屯地です。たとえ占領されてもすぐに取り返せます。爆撃小隊に構ってHPと時間を使うよりも、相手の駐屯地を取りに行くなり指令センターに向かうなりした方が良いです。高ティアでも見かけてゲンナリするのですが、絶対に守れない状況の拠点を守ろうとして時間を無駄にするプレイヤー。状況的に守れないならば、他の拠点の占領に時間を使った方が良いです。
最後に迎撃が丁度よい場合。これ、いつもだったら行くなという図8の紫ゾーンあたりからやると良いです。十分に迎撃時間を取れますので、爆撃小隊の全機撃墜も不可能ではありません。もちろん、相手もこちらの迎撃をしてくる可能性はあります。マップを良く見て自分に向かってくる相手の早期発見に努めましょう。

2-3-2 迎撃をあきらめる状況について

まずは2-3-1の「迎撃が遅すぎる場合」から考えましょう。爆撃小隊は、拠点に爆弾を落として占領行動を行います。ですが、通常の爆撃機と同様に防御銃座も持っています。被弾音から考えてという話になりますが、通常ツリーにいる爆撃機と違い、防御銃座自体は小口径のもののように感じますが。ただし、5機から集中して狙われると、結構なダメージを貰います。そして当然のことながら、この防御銃座はチーム所属の機体にだけ撃ってくるわけでは無いです。防衛機にも撃ちます。また、防衛機も拠点範囲内であれば爆撃小隊に攻撃を仕掛けます。つまり、爆撃小隊の機体を1機撃墜できたとしても、防衛機のHPが少ない場合は4機分の地上目標と防衛機の撃墜分の占領ポイントを奪われます。また、相手機が防衛しようとしている拠点に入っている場合も同様です。爆撃小隊が地上目標を壊す分に加えて、相手機が空中目標や地上目標を壊す分も考慮しなければなりません。
次に爆撃小隊が向かっている拠点に、相手機が多数入っている場合です。例えば、図11のような状況です*6

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図11 無駄な迎撃の一例
オレンジは爆撃小隊、薄い青は味方機が爆撃小隊の迎撃に向かう場合を示す。濃い青はまだマシな行動を示す。守り切れない拠点はスッパリとあきらめるのも一考の余地がある。

爆撃小隊の迎撃は、拠点を占領されないために行います。爆撃小隊に拠点を占領されなくても、相手機に占領されることもあります。相手機が多数入っている場合には、防衛が不可能であると判断した方が良いです。そして、その拠点に向かって飛んでる爆撃小隊も無視して良いです。爆撃小隊に占領されるのも相手機に占領されるのも、占領されたって状況に違いはありません。そして、適切な位置から爆撃小隊の迎撃を行ったとしても、相手機に拠点を奪われたらプラスマイナスゼロどころかマイナスです。何故かといえば、爆撃小隊を迎撃してた時間で他の拠点を占領することが出来ますよね?結果として行動がプラスにならなかったからゼロではなく、状況を読み違えて味方チームの攻め手が減ってるわけです。チームにとっては、ゼロじゃなくてマイナスです*7
迎撃をあきらめる状況にならないように立ち回るのが理想ですが、あきらめざるを得ない場合は他の拠点を取りに行きましょう。その方がまだマシです。

 

2-3-3 迎撃に向く機種と向かない機種

結論から先に書きますと、迎撃に向く機種は重戦闘機、向かない機種は低高度戦闘機と攻撃機爆撃機です。
まずは向く機種の説明です。先にも書きましたが、爆撃小隊の迎撃は重戦闘機の大事な仕事です*8重戦闘機は、爆撃小隊の攻撃にある程度耐えることができるHP、高火力な武装、高い最高最適高度を持つ機種です。この機種が上手く機能してくれないと、爆撃小隊の迎撃は難しいです。また、高高度を飛べる戦闘機も高度という意味では行けますが、爆撃小隊の防御銃座がかなり痛いです。また、5機編成という構成上、瞬間火力だけではなく継続火力も求められます。瞬間火力だけは重戦闘機と同等という機体もありますが、継続火力まで考慮すると重戦闘機には劣ります。高高度戦闘機で迎撃を行うかどうかは、重戦闘機と協力できるかどうかで判断が分かれるところだと思います。
次に向かない機種の説明です。これは単純に最高最適高度が足りない、空中戦闘能力が足りない機体ということになります。例えばA5MやA6M1。爆撃小隊が飛んでいる高度までなら何とか上昇することは可能ですが、落としきる火力も無ければ、そこまで高度を上げてしまうとまともに戦闘行動できません。レーニングモードで試してみると良いと思いますが、1000-1200mくらいまで上昇すると、ちょっと曲がっただけで速度がガタ落ちします。なんとか爆撃小隊に食いつけても、相手機が護衛に来た場合には無力になってしまいます。また、このティア帯の爆撃機攻撃機で爆撃小隊を迎撃しようとする人は少ないでしょうけど、一応向かない機種として書いておきます。
マルチロール機*9やBristol 133などの中高度機は、完全に状況次第です。高度はちょっと無理すれば程度なので良いとしても、このティア帯では瞬間火力が足りません。迎撃に加わった方がチームにとってプラスになるのか、それとも別な仕事をした方がチームにとってプラスになるのか。これを考えましょう。

 

2-4 指令センターの詳細

それでは、指令センターの詳細についてです。正直なところ、指令センターを単機占領するのはティアを問わず難しいです。対地機体と対空機体が協力する。これをしっかりと覚えておきましょう。

 

まずは占領に関わる概要について。指令センターは、対地機体、対空機体これら両方が協力して攻略する拠点です*10。占領には、中立拠点で140ポイント、相手拠点で180ポイントの占領ポイントが必要です。防衛機(軽)が3機(120ポイント分)しか出現しないため、中立拠点であっても防衛機から得た占領ポイントのみでは占領できません。相手機が拠点範囲に居なかった場合、必ず対地攻撃が必要になります。また、防衛機(重)が出現しないため、基本的に高い高度に防衛機はいません。
次に指令センターの攻撃範囲について。これは相手チームが占領した拠点に向けて5機編成の爆撃小隊を飛ばします。中立拠点には攻撃をしかけません。また、爆撃小隊が攻撃する拠点は自動で決まります。プレイヤー側で指定することはできません。爆撃小隊を呼び出す間隔は、最初は相手拠点があれば20秒程度で、そのあとは大体60秒から120秒程度に1度でしょうか。ここについてはしっかりと調べ切れておらず、あいまいな情報しかもっていません。一回爆撃小隊を呼び出すと、ある程度の時間をおいてから次の爆撃小隊を呼び出すということを覚えておきましょう。
次に指令センターの攻撃期間についてです。これは爆撃小隊を呼び出した始めた状態から、占領状況が変わるまで、同じ拠点に爆撃小隊を飛ばし続けます。ただし、指令センターが複数配置されているマップでは、指令センター同士の爆撃小隊が被らないように飛ばしてくれます。

 

指令センターの共通項目の最後、配置されている地上目標とその占領ポイントについてです。これは図12にまとめましたのでご覧ください。

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図12 地上目標の配置と占領ポイント

指令センターの対地目標は、15ポイントが6個、20ポイントが5個、30ポイントが2個、50ポイントが1個です。50ポイントと30ポイントはアンテナのある地上目標です。爆弾で壊す際には、アンテナ側から落とすとうまく壊せないことがあるため、アンテナの無い方向から落とすのが良いと思います(図13)。

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図13 爆撃方向
矢印の方向から爆撃する場合、威力は足りていても壊しきれないことがある。あくまでも私個人の予想だが、アンテナに爆弾がヒットしてしまうと爆風範囲が足りないのだと思う。

ちなみに両チームの機体が集まる中立の指令センターの占領はかなりシビアです。対地機体が50ポイントを壊してくれても、対空機体がモタモタして防衛機(軽)を相手に落とされてしまった場合は、相手が40ポイント獲得、こっちは50ポイント獲得で差し引き10ポイントになってしまいます。対地機体が大きい占領ポイントを取ってくれたものを無駄にしないようにしましょう。逆に素早く防衛機(軽)を3機処理できれば、対地機体が取る占領ポイントを大幅に減らすことができます。中立であれば対地目標から20ポイントです。この場合、対地機体は占領ポイントの大きい目標を狙うのではなく、自分から近い20ポイント目標を壊すと良いでしょう。あとどれだけ占領ポイントが必要なのかは、常に把握しておきましょう。

それでは、マップ「北極 驚くべき知らせ」の指令センターの地上目標の配置を見てみましょう(図14)。

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図14 指令センター全景
見やすさを考慮して、色味などは補正した。

最短距離で軍事基地に向かった場合、東側スタートのチームは画像右側から、西側スタートのチームは画像下側から侵入することになります。図15は地上目標の性質ごとに色分けして表示した画像になります。

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図15 地上目標の配置

赤が50ポイント、オレンジが30ポイント、黄色と緑と紫が20ポイント、薄い青と濃い青は15ポイントです。黄色と濃い青は高高度用対空砲、薄い青と紫は低高度用対空砲、緑はテントです。テントと15ポイント目標は対地兵装を使用せずに前方機銃のみで短時間で破壊可能です。爆撃機を使っているなら、なるべく四角部位のある目標を狙う、濃い青と黄色の高高度用対空砲を潰して自分へのダメージを減らすといった工夫も必要です。攻撃機の場合は、紫と薄い青の低高度用対空砲を狙う*11、緑のテントに対地兵装を使わないなどの工夫が必要です。もちろん、あと20ポイントで取れるというときであれば話は別です。どこでも良いので20ポイントを壊しましょう。悠長に攻撃目標を選んでいるうちに相手が占領ポイントを巻き戻したら、勝利が遠退きます。

対空機体も対地機体も、残りHPには注意しましょう。拠点の範囲内で自分が落とされるということは、相手に占領ポイントを渡すということです。HPが少なくなったら、手遅れになる前に拠点範囲から出ましょう。足の遅い機体ほど、その判断はシビアになります。

 

2-4 注意すべき機体

このマップでマッチングする注意すべき機体を書いておきます。プレイヤー操作であれば特に要注意です。

ティア2

  1. Ao 192 速度、高度、対空対地火力、どれをとっても申し分ない機体。
  2. Ki-5 速度、高度ともに申し分ない機体。火力はイマイチ。
  3. Ar 68 高度、火力ともに申し分ない機体。速度は普通。
  4. Demon マルチロールなのに何故か後部機銃を持っている。こいつの後ろを取った時に被弾しても周りから撃たれてると勘違いしないように。そこ以外に注意するべき点は無い。
  5. A4N 旋回性能はティア2で最も高い。ただし、火力と高度はイマイチ。
  6. Bulldog 700mまで登れるようになったA4N。

ティア3

  1. Fw 57 火力、体力、速度ともに良好。特に火力がヤバい。後部機銃も20ミリなので真後ろから追いかけると後部機銃で削り切られる。
  2. Hawk 75M 高度、速度ともに良好。火力も小口径機銃を多数積んでいるので高い。射程は短いが、このティアでは他の機体も射程が短いものが多いので気にならない。
  3. I-16(e.) 火力お化け。旋回性能も悪くない。ロケットも対地攻撃するには微妙な火力なので、空対空ロケットとして使用する人も居る。ただし、上を向いた時の速度低下がひどい。
  4. 日本機 低空旋回番長。間違っても真っ向勝負の低空旋回戦を仕掛けてはいけない。
  5. Bristol 133 高度、旋回、火力どれも申し分ない機体。ザ、中高度機といった性能。
  6. Skua マルチロールのくせに後部機銃を持っている。後ろを取った時に被弾しても周りから撃たれてると勘違いしないように。それだけ。

ティア4

  1. I-17 日本機の陰に隠れているが、高火力と日本機に次ぐ旋回性能がある。高度は取れない。
  2. I-16(l.) I-16(e.)のティア4版。
  3. Bf 109 B 速度、高火力、高度、どれをとっても非常に高い強力な機体。ただし、20mmのオーバーヒートが早いため、きっちり当てれる距離で撃たないと火力は出ない。ボトムでマッチしてもそれなりに戦えてしまう機体。
  4. Bf 110 B 火力、速度、高度、どれをとっても非常に高い強力な機体。109と違い、20mmのオーバーヒートも長い。ボトムでマッチしてもそれなりに戦えてしまう機体。
  5. 日本機 低空旋回番長。ただし、20mm2門の火力は高い。マップとマッチングによって得手不得手がはっきり出る。
  6. Bristol 146 ザ、中高度機といった性能。小口径機銃とはいえ最終的に8丁になるので、火力は悪くない。ただし周りの機体の射程が長くなってくるため、ボトムでマッチするとツライ。

 

3 終わりに

今回はマップ「北極 驚くべき知らせ」について考えてみました。指令センターの奪い合いから状況の読みあいになるマップです。そして、機種ごとの特徴を活かして戦わないと勝ち難いマップです。試合開始前30秒でマッチングを確認し、自分が使っている機体に求められている役割を把握しましょう。

 

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*1:ティア1では、驚くべき知らせには当たらなかったように記憶している。ただし、私の記憶違いの可能性もある。

*2:もちろん、すでに破壊されている地上目標がある場合、その地上目標からは占領ポイントを獲得できない

*3:戦いは数です。数で負けていれば、勝つことは相当難しくなります。

*4:もちろん彼我の資源差との相談になる。早急に3拠点占領が必要なのか2拠点占領で良いのかを検討する必要がある。

*5:あと5秒持てば資源400になる場合など。また、このマップの話ではないが、例えばあと10秒で資源ボーナスを貰える採掘施設や、あと1発ロケットを飛ばしてくれれば他の拠点がとれる軍事基地などの場合。この場合は全部の爆撃小隊を迎撃できなくても、爆撃小隊数機を撃墜して拠点にやってほしい行動までの時間を稼ぐという意味はある。重ねて言うが、例えばで出した例はこのマップの話ではない。

*6:このマップでこの状況はあまり無いかもしれない。5拠点マップ、4拠点マップだと良くあるので、覚えておいて損は無い。

*7:個人戦果としては、爆撃機の撃墜数も増えるしパーソナルポイントも貰えるしでプラスではあるが。勝つことが大事なのか、負けても良いから個人戦果さえ出せれば良いのかという視点で考えてみると良い。

*8:大事な仕事ではあるが、それだけやってれば良いというものでもない。ただし、重戦闘機に慣れるとっかかりとして、爆撃機攻撃機などの機動性が悪い機種を中心に狙うといのはアリ。

*9:I-16などの低高度型のマルチロール機もいるが、これはA5Mなどと同様の扱いとしてほしい。

*10:一部のマルチロール機や重戦闘機であれば単機占領も不可能ではない。特に中立拠点の場合は可能だったりする。

*11:実際、私が攻撃機を使う際には低高度用対空砲をひとつ潰してから他の対地目標の攻略を始める。ひとつ潰しておくだけでも、被ダメージをかなり抑えることができる。