World of Warplanes マップ攻略ブログ

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マップ攻略:北極 冬季戦線

1 はじめに

マップ攻略の第10回目、北極の冬季戦線です。
北極も海門と同じくティア1-4専用のマップです。ティア1-4まで当たりますが、ティア1がトップティアに来ることは無かったように思います。北極は5種類の拠点配置違いのマップから構成されています。このマップから、空港を除く5つの拠点が登場するようになります。
あくまでも私の想像ですが、この北極というマップを通じて、拠点の役割、重要度、占領する順番、占領に向く機種を学び取ってくれというのが運営の意図だと思います。個人的には、北極で一番難しいマップだと思います。

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図1 北極 冬季戦線

 

 2 マップの概要と攻略

2-1 攻略の概要

まずは攻略の考え方を確認しましょう。図2は拠点配置になります。

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図2 マップ概観

マップ中央に滑走路が1個、その周りに駐屯地が3個、合計4個の拠点があるマップです。いつもであれば目指すべき占領状態を示すわけですが、今回は重要拠点はどこかを先に示します(図3)。

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図3 重要拠点

え?と思った方。少なくとも私は周りの3つの拠点が重要だと思います。もちろん、使用機種やトップマッチなのかボトムマッチなのか、相手プレイヤー機との相性などによっても変わりますが、私は基本的に滑走路は無視して動いています。このタイプのマップは、占領速度と状況判断の勝負をするマップだと思います。つまり、3拠点占領状態をなるべく早く作ることが目指すべき形になります。そして、その状態を最も作りやすいのが駐屯地3つの占領であると思います。
このようなマップは、ティア10まで出てきます。本ブログの更新速度の問題もありますので、今回はこの点について詳しく述べておきます。

まずは滑走路が重要拠点であると思った方。このようにマップを読んだ方は、以下の要素を考えられているのではないでしょうか?

  1. リスポーン地点になる(他の拠点との距離が近くなる)
  2. 敵味方が集中する(激戦区になる)

この考えは間違ってないです。図4を見ていただければわかる通り、初期スポーン地点近くの駐屯地以外は、初期スポーン地点からリスポーンするよりも近くなっています。

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図4 滑走路から駐屯地への距離

滑走路はティア1でも出てくる拠点です。このマップにマッチしたプレイヤーは滑走路がリスポーン地点になることは知っているハズです。そこからリスポーンすることで他の拠点に到着するまでの時間が短くなり、拠点攻略にかかる時間が少なくなる事もです。この考え方自体は、当ブログでも古い要塞や海門のマップ攻略にて何度も述べました。それらと違うのは滑走路が中央にあるという1点です。駐屯地と滑走路を比べた場合、滑走路にはリスポーン地点という特殊な能力があり、駐屯地には何もありません。当然、重要度は滑走路>駐屯地であり、重要拠点から落とすべきだろうと考えるのは、拠点の性能だけから考えた場合には間違いでは無いです。ですが、そのリスポーン機能を上手く使っていますか?正直なところ、こういう中央に滑走路や空港のあるマップでは、滑走路を取った後はそこに籠る、リスポーンを滑走路から行ったとしてもそこに籠る、拠点数や資源で不利になっているのに籠るという状況を良く見かけます*1要は、滑走路を取ったは良いが上手く使えてない状態になっている事例が多いように思えます。先にも書きましたが、マッチングと自分の機体次第であることは確かです*2。ですが、このマップは滑走路だけ死守していたら負ける可能性が上がります*3
以上のことから、目指すべき状況というのは駐屯地3つの占領と設定します。

 

2-2 進軍ルート解説

まずは初動です。今回は、自分が高速型の空戦機体を使っているのか、低速型の空戦機体を使っているのか、対地機体を使っているのかによって変わります(図5)。

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図5 初動
薄い青と赤が対空機体の動き、濃い青とオレンジが対地機体の動きを示す。

まず、BOT数機は必ず滑走路へ直行します。こればかりはどうしようもないです。これを踏まえたうえで、大雑把な機体の特徴ごとに説明します。

・高速型の空戦機体
初動は近くの駐屯地に向かうのが良いと思います。せっかくの高速性能をスポイルしてしまっているように見えますが、これが次の布石になります。

・低速型の空戦機体
初動は近くの駐屯地か滑走路が良いと思います。正直、低速型の機体の場合はどちらに向かっても一長一短です。むしろ、次の行動が大事になります。

・対地機体

初動は西にある駐屯地が良いと思います。間違っても滑走路に行ってはダメです。滑走路で対地攻撃は無しとまでは言えないのですが*4、その役目はマルチロール機に任せた方が良いです。西の駐屯地は移動に時間が掛かりますが、近くの駐屯地に行くよりも次の行動がしやすいと思います。

ここまでで、大体は図6のような状況になるかと思います。

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図6 採掘施設の占領後
薄い青と赤の矢印が対空機体の動き、濃い青とオレンジの矢印が対地機体の動きを示す。緑と紫の矢印は、状況によっては選んでも良い程度の行動を示す。

初期スポーン地点近くの駐屯地はそれぞれのチームが占領、黄色で示した滑走路は激戦中、緑で示した駐屯地は占領行動が始まったくらいのタイミングだと思います。ひとつの拠点を占領し終わったら、TABキーと左Altキーで戦況を確認しましょう*5もし、この時点で相手に滑走路を占領されているようなら、無理に突っ込むのはやめましょう。上手い相手プレイヤーが滑走路に行ったか、相手プレイヤー複数が滑走路に行った可能性が高いです。どのタイプの機体を使っていても、あと一押しで取れそうという状況であれば滑走路を抑えてしまうのも手です(図6の緑と紫の矢印)。ただ、私は先に周りの駐屯地を抑えてしまった方が動きやすいと思います。
そして、拠点を占領したり、拠点移動中はTABキーと左Altキーで戦況確認をする癖を付けましょう*6

 

・高速型の空戦機体
相手の初期スポーン地点近くの駐屯地に向かうのが良いと思います。向かう際には、滑走路で戦っている相手に捕捉されないように、少し大回りで向かいましょう。相手の目が滑走路に向いている間に駐屯地(赤)を占領し、滑走路を相手に取られる前提で拠点数を味方2、相手1にすることが目的です。移動中に相手に遭遇した場合でも、無視できる相手は無視していきましょう。

・低速型の空戦機体
初動で駐屯地にいった場合、次は滑走路か駐屯地(緑)に行くことになるかと思います。どちらに行くかは状況次第です。
まずは滑走路に移動し占領できた場合。滑走路の防衛は他の拠点の状況と相手のリスポーン待ちの状況をみて判断しましょう。相手が断続的に来るようであれば、ある程度の時間は守り切れると思います。逆に一気に来るようであれば守り切れません。滑走路の防衛はあきらめましょう。一気に来る、来ないの判断基準としては、リスポーン待ちが多いかどうかでアタリをつけることが可能です。リスポーン待ちが多くいる場合には、その相手機の数だけ新品の機体に乗り換えて滑走路を取り返しに来る可能性を想定できます。また、駐屯地(緑)の状況が芳しくないなら、さっさとそっちに移動するのも手です。滑走路を一度捨てても、後で取り返せます。まずは駐屯地3つを抑えることを優先するのをお勧めします。
初動で滑走路にいったにもかかわらず相手に占領された場合や、滑走路に向かう間もなく相手が占領した場合。この状況では無理に滑走路に突っ込まず駐屯地(緑)の占領に切り替えた方が良いです。

・対地機体

ようやく駐屯地(緑)に到着したころかと思います。中立の駐屯地は占領ポイント90で占領可能です。最低限の地上目標の破壊で占領するならば、15、15、30、30ポイントとなります。対地兵装を上手く使って、相手に30ポイントを渡さないように戦いましょう。機銃のみで壊せる20ポイント目標もありますので、手早く30ポイントを壊すために対地兵装を集中して使ってしまうのも手です。また、相手攻撃機なども来ている可能性はありますので、相手攻撃機を撃墜して占領ポイントを稼ぐのも手です。

 

この後は、図7の状態になることが多いかと思います。

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図7 空白地帯
相手チームが滑走路を占領した場合、紫で示したゾーンを安全に通れる可能性が高い。

滑走路は相手が占領、駐屯地(黄)は状況次第でしょうか。味方が占領している場合を除いて、全力で駐屯地(黄)占領しに行きましょう。駐屯地3つを占領するまでは、基本的に防衛を考えなくて良いです。特に図7の紫の部分は、相手が滑走路を占領することで安全に通行できる可能性が高いです。相手の大部分が滑走路からリスポーンする可能性が高いためです。ただし、状況を把握しているプレイヤー機や南側の駐屯地を取り返そうと動く相手対地機体が初期スポーン地点から出てくることはありますので注意が必要です。この時点では、まだスコールラインまで2分以上あると思います。このため、相手プレイヤーが滑走路にいると考えられる状況であれば、滑走路への攻撃をBOTに指示し相手プレイヤーに滑走路を守ってもらうのもアリです*7
駐屯地3つを取ってしまえば、大体の攻略は終わりかと思います。というのも、駐屯地3つを味方の拠点にした段階で、図8の状態になります。

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図8 駐屯地3つを占領した場合

この状況になった段階で、相手は滑走路から動かざるを得ません。ということは、滑走路は手薄になります。さすがに一気に駐屯地3つを取られることは無いと思いますので*8、あとは相手が占領した拠点を順繰り順繰り占領し返してやればよいです。この状況になった時点で、相手には守ってる余裕がなくなります。守ったら相手は負けますから。
もちろん、ちゃんと状況を把握しているプレイヤーを相手にすると、このような状況を易々と作らせてはくれません。機体の操作に習熟したうえで*9、とにかく細目にマップを確認する、相手の動きを予想するといったことを行わないと、自分の行動を勝利につなげるのが難しくなるかと思います。そして、ここまで述べたことを相手にやられないように注意も必要です。

 

2-3 注意すべき機体

このマップでマッチングする注意すべき機体を書いておきます。プレイヤー操作であれば特に要注意です。

ティア2

  1. Ao 192 速度、高度、対空対地火力、どれをとっても申し分ない機体。
  2. Ki-5 速度、高度ともに申し分ない機体。火力はイマイチ。
  3. Ar 68 高度、火力ともに申し分ない機体。速度は普通。
  4. Demon マルチロールなのに何故か後部機銃を持っている。こいつの後ろを取った時に被弾しても周りから撃たれてると勘違いしないように。そこ以外に注意するべき点は無い。
  5. A4N 旋回性能はティア2で最も高い。ただし、火力と高度はイマイチ。
  6. Bulldog 700mまで登れるようになったA4N。

ティア3

  1. Fw 57 火力、体力、速度ともに良好。特に火力がヤバい。後部機銃も20ミリなので真後ろから追いかけると後部機銃で削り切られる。
  2. Hawk 75M 高度、速度ともに良好。火力も小口径機銃を多数積んでいるので高い。射程は短いが、このティアでは他の機体も射程が短いものが多いので気にならない。
  3. I-16(e.) 火力お化け。旋回性能も悪くない。ロケットも対地攻撃するには微妙な火力なので、空対空ロケットとして使用する人も居る。ただし、上を向いた時の速度低下がひどい。
  4. 日本機 低空旋回番長。間違っても真っ向勝負の低空旋回戦を仕掛けてはいけない。
  5. Bristol 133 高度、旋回、火力どれも申し分ない機体。ザ、中高度機といった性能。
  6. Skua マルチロールのくせに後部機銃を持っている。後ろを取った時に被弾しても周りから撃たれてると勘違いしないように。それだけ。

ティア4

  1. I-17 日本機の陰に隠れているが、高火力と日本機に次ぐ旋回性能がある。高度は取れない。
  2. I-16(l.) I-16(e.)のティア4版。
  3. Bf 109 B 速度、高火力、高度、どれをとっても非常に高い強力な機体。ただし、20mmのオーバーヒートが早いため、きっちり当てれる距離で撃たないと火力は出ない。ボトムでマッチしてもそれなりに戦えてしまう機体。
  4. Bf 110 B 火力、速度、高度、どれをとっても非常に高い強力な機体。109と違い、20mmのオーバーヒートも長い。ボトムでマッチしてもそれなりに戦えてしまう機体。
  5. 日本機 低空旋回番長。ただし、20mm2門の火力は高い。マップとマッチングによって得手不得手がはっきり出る。
  6. Bristol 146 ザ、中高度機といった性能。小口径機銃とはいえ最終的に8丁になるので、火力は悪くない。ただし周りの機体の射程が長くなってくるため、ボトムでマッチするとツライ。

 

3 終わりに

今回はマップ「北極 冬季戦線」について考えてみました。このマップでは、この拠点が争点になるというものがありません。機体操作、状況判断、占領速度とプレイヤーの総合力が問われるマップだと思います。このようなマップでは、味方チームに有利な状況を自分で作っていく事が重要になります。
本記事のみが攻略方法では無いと思いますので*10、是非いろいろと試してみると良いかと思います。

 

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*1:ティア10マッチでもそれをやるプレイヤーがいるから困る。

*2:例えば、プレイヤー2vs2であり、一人が爆撃機、私が格闘型の戦闘機などの場合は滑走路を占領し、それを守ることもある。味方プレイヤーによる駐屯地の占領を期待できるためである。もちろん、味方プレイヤーの動き次第では私も拠点占領に動くが。

*3:相手も滑走路に固執してきた場合であれば、全滅勝利やBOT次第になることもある。

*4:中立の滑走路を空戦だけで占領するには、防衛機3機、相手機2機、相手機1機と防衛機1機、これらのどれかの組み合わせで撃墜する必要がある。もちろん、相手機に防衛機も味方機も撃墜されないでという条件は付くが。これに対し、15ポイントで良いので地上目標を破壊しておくと、防衛機2機の撃墜で占領可能。マルチロール機を使っている場合で占領ポイント90の拠点を攻める場合には、積極的に狙ってみると良い。

*5:キーコンフィグはデフォルトであるものとして説明する。個人的には、左Altキーを別のキーに移し替えた方が良いと思う。

*6:もちろん、周りが安全な状況であればという話である。

*7:スコールライン前であっても、BOTが撃墜されるのがスコールライン後になるような状況であればやってはいけない。味方の手数が減ってしまうため。

*8:このマップでその状況に遭遇したことは、少なくとも私の記憶にはない。

*9:防衛機は空飛ぶ占領ポイントと思える程度は必要。

*10:滑走路をまず抑えてから3拠点を維持できるように動くという方法もある。ただし、細かな状況把握と判断は必須。高速機や対地機体を使っているならば、本記事の方法がラクだと思う。